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東京湾の無人島・猿島でIngressを体験 観光振興の効果は?
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東京湾の無人島・猿島でIngressを体験 観光振興の効果は?

 Googleの社内企業、ナイアンティック・ラボが運営するスマートフォン向けリアル陣取りゲーム「Ingress(イングレス)」。実際に歩いて駅や史跡を巡るという特徴から、岩手県のように観光振興に役立てようと工夫している自治体もあります。

 神奈川県横須賀市は、Ingressのレベルが2以上であることを示すと東京湾の無人島・猿島へ渡るフェリーの乗船料を1300円から650円にする「Ingress割」を昨年12月から開始。近未来的なゲームと自然あふれる無人島という異色の組み合わせを体験してきました。

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売り場でスマホを見せるとチケット代が半額に。レベル2には、ゲームを始めてから数日で到達できる

豊かな自然、冬は足が遠のく?

 日蓮上人と不思議な白い猿にまつわる鎌倉時代の伝説が残る猿島ですが、乗船客を迎えたのは猿ではなく、ウミウと見られる海鳥たちでした。

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猿島までは約10分で到着する

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島の岸壁に集まる、ウミウと見られる海鳥

 上陸したのは約15人。乗り場近くの海岸に人影はなく、近づこうとする人もいません。夏であれば海水浴やバーベキューを楽しむ人で賑わうはずですが、やはり寒い季節は足が遠のくようです。島の反対側が釣りスポットになっているというアピールポイントがあるものの、Ingress割は夏に訪れる観光客との差を埋める効果を期待されているかもしれません。

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誰もいない海。夏は賑やかなのだろう

青陣営の領地をあっという間に“奪回”

 島の入り口で周りを見渡すと、案内板とスマホを見比べている人たちが。こちらもさっそくIngressアプリを起動してみると…

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1月24日の15時18分の猿島の勢力図

 島中が真っ青です。これは青陣営(Resistance)が猿島にある13個程度の拠点(ポータル)のほとんどを制圧し、対立する緑陣営(Enlightened)を圧倒していることを示しています。

 Ingressは仮想マップに設定されたポータルに自分の足で近づき制圧していくゲームなので、緑陣営がポータルを奪い返すにはメンバーが直接足を運ぶしかありません。

 しかも10個以上のポータルを取り返すには熟練者がチームを組んで戦略的にプレイしないといけないのでは、と思ったのもつかの間。上陸から10分を過ぎたころ、船乗り場がある島の南側から青陣営のポータルが消えはじめ、36分後には島中のほぼすべてが緑色に染められていました。

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同日の16時10分には、猿島のほぼすべてのポータルが緑陣営のものに

 この華麗な“奪回劇”に参加したという横浜市の男性と女性に話を聞くと、男性は「猿島に来たのは初めて。横須賀市内にポータルが増えて遊びやすくなったのが嬉しいですね」と笑顔見せ、女性は「島から横浜市の本牧(ほんもく)まで17キロのリンク(2つの拠点をつなぐ線)を張ったんですよ」と胸を張りました。

 筆者が訪れた時間帯では緑陣営が勝利する格好になりましたが、次に訪れる青陣営も同じようにポータルを奪い返すという戦いが展開されていくのでしょう。

Ingress割、効果はこれから

 横須賀市経済部商業観光課によると、イングレス割が始まった昨年12月20日から1月12日までの乗船者数は約2500人。船の運行などを管理するトライアングル社は1年前の同時期の1800人から増加したことを受け「手応えを感じている」としています。

 一方、横須賀市によるとIngress割を使った人は全体の7%程度にとどまっています。Ingress割が乗客数増の底上げになっているのは確かですが、効果がはっきり分かってくるのはこれからだと言えるでしょう。

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海水浴、釣りだけでなく史跡めぐりができるのも猿島の魅力だ

自然の中で遊ぶマナーを

 また猿島でIngressを楽しむ人が増えるにあたり安全面での呼びかけも必要になりそうです。猿島は豊かな自然と史跡が魅力ですが、熱中しすぎてスマホを片手にポータルに近づこうと岩場を歩くと、転んだり海に転落したりする恐れがあります。歩きスマホが危険なのはどこでも同じですが、無人島で遊ぶことを意識してマナーを守っていく姿勢がプレイヤーに求められるでしょう。

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島の北端にあるポータルは金属製の階段を下り…

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岩場に出て、写真左側の細い道を通ったあたりにある。行く場合は決して歩きスマホをせず、足元に気をつけよう

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価格:無料/開発:Google, Inc.

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