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VAIOと日本通信の同床異夢、ブランドの意識に差
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VAIOと日本通信の同床異夢、ブランドの意識に差

 ついにベールを脱いだVAIO社初のスマートフォン「VAIO Phone」(5万1000円)。しかし、かつて世界のパソコン業界をリードしたブランドとは思えない端末に、報道陣からは「期待はずれだ」と厳しい声も出ています。

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「VAIO Phone」と「VAIO Z」

 VAIO社は先月、独立してから初となるノートパソコン「VAIO Z」を発売。品質を重視して長野県の安曇野工場で製造したことを強調し、消費者の信用を得ようとしました。関取高行社長みずからが「ゼロから生み出したモンスターマシンだ」と大見得を切ったのもうなずける、VAIOブランドの復活を予感させるものでした。

VAIO Phoneの製造は日本通信が担当

 VAIO Phoneの発表会で記者たちが首をかしげたのはVAIO Zに続く“のろし”を期待していたからでしょう。

 VAIO社と日本通信の協業による新スマホは、性能面では昨年に発売された海外製の格安スマホをわずかに上回る程度で、サービス面の強化でユーザー満足度を上げるというものでした。日本通信が製造を主導し、VAIO側は「デザイン監修という立場」(VAIO執行役員の花里隆志氏)などの限定的な関わり方にとどまりました。これには、始動したばかりのVAIOは規模が小さい会社で、スマホや通信のノウハウが充分でなかったという事情もあったようです。

 VAIO Phoneはファンが求めていた「モンスタースマホ」ではありませんが、商品としての競争力は高いと見られます。販売する日本通信は、通信料と端末代を合わせて月額2980円で利用できるプランを用意しています。この価格設定は他の格安スマホとほぼ同じです。イオンなどの販路で、有名ブランドであることを訴求すれば、購入したいという人は多いでしょう。

「Xperiaには勝てない」

 そこで気になるのが、両社がVAIOというブランドをどう捉えているかです。

 VAIOの古巣であるSonyは、MVNO向けに人気のXperiaシリーズを投入すると予告しており、VAIOと競合する可能性もあります。このことについて聞くと、関取社長は「ターゲットが違います。Sonyから(競合について)何も言われていません」と可能性を否定し、「Xperiaに勝てるわけないですよね」と謙遜か本心か分からない調子で話しました。

 関取社長は、パソコンで高級機を販売しつつスマホでは中堅端末を扱う新生VAIOを「色んなチャレンジができるブランド」と語りましたが、日本通信の三田聖二(さんだ・せいじ)社長は業界トップのiPhoneに対抗できるブランドだと強気の見方をしています。

 VAIOが信用できるブランドであることは今も昔も変わりませんが、ITに詳しくない消費者がVAIO Phoneを「有名ブランドだから安くてもiPhone並みに高性能だろう」と考えてしまうこともありえるでしょう。MVNOが拡大していく上で、購入者に製品の特徴などを詳しく伝える取り組みが業界に求められるようになるかもしれません。

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