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ロボットに電子工作、技術とアイデアが盛り込まれた作品が大集合
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Maker Faire Tokyo 2015

ロボットに電子工作、技術とアイデアが盛り込まれた作品が大集合

 電子工作にロボット技術。メディアアートに自作楽器。テクノロジーを自由な発想で使いこす人々(Maker)が集い、自慢の作品を発表する「Maker Faire Tokyo 2015」が2015年8月1日と2日、東京ビッグサイトでオライリー・ジャパンの主催で開かれています。すぐにでも商品化できそうなものもあれば、テクノロジーをむだ遣いしたような楽しいものもあって、自分でも何か作ってみようかと思えてくるイベントになっています。

「Maker Faire」共同創始者で「Make」ファウンダー兼発行人のデール・ダハティ氏

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テレビの音に合わせて動くロボット「ベゼリー」が一人暮らしの寂しさを癒やす

テレビの音に合わせて動くロボット「ベゼリー」が一人暮らしの寂しさを癒やす

サッカーゲームのリプレイを楽しめる装置

サッカーゲームのリプレイを楽しめる装置

 パソコンで論文を打っていて、突然にブルースクリーンが出てパソコンが止まり、再起動した時にはデータがすべて消えている悲惨な体験をした人は,決して少なくないでしょう。どうしてあの時「ctrl+s」を押してデータを保存しておかなかったのか。悔やんでも後の祭りです。

 そんな時に、自分に代わって自動的に「ctrl+s」を押してくれる装置が登場しました。NEXT+α(ネクストアルファ)が制作したその名も「論文まもるくん」は、時間が来るとキーボードの横に設置された装置からアームが延びて「ctrl+s」だけを押し、引っ込みます。これでもうデータが消えてしまうのを恐れることはありません。


 ソフトで自動バックアップ機能を使えば良いとか、こまめに上書き保存をすれば良いという意見もあるでしょうが、この際関係ありません。それがあれば便利かもしれない。だったら自分で作ってみよう。テクノロジーが必要なら導入しよう。分からなければ勉強しよう。そんなもの作りへの衝動と、作ったものを見てもらいたいという気持ちこそが「Make」であり、そうした気持ちを持った人々が集まるのが、この「Maker Faire」なのです。

NEXT+αの「論文まもるくん」は自動で「ctrl+s」を押してデータを保存してくれる装置

NEXT+αの「論文まもるくん」は自動で「ctrl+s」を押してデータを保存してくれる装置

 8月1日からの開催に先駆け、7月31日に開かれた事前説明会には、「論文まもるくん」をはじめ出展する350組もの「Maker」たちから、幾つかの品物がプレゼンテーションされました。no new folk studioが出展している「Orphe」(tt)は、簡単に言えばソールが光るシューズですが、仕込んである90個のLEDは、姿勢や加速度などを検知するセンサーから情報を受け取り、さまざまな色に変化します。

no new folk studioのシューズ「Orphe」はセンサーが動きを検知し底に仕込まれたLEDがさまざまに輝く

no new folk studioのシューズ「Orphe」はセンサーが動きを検知し底に仕込まれたLEDがさまざまに輝く

 外部の機器とワイヤレスでつなげることで、キックやステップによって色を変えて光らせるだけでなく、音を鳴らすような操作もできるそうです。巧い人が踏んだステップを検知してデータとして蓄積し、それと同じようにステップをすれば、同じ色や音が鳴るような仕掛けをほどこしておけば、ダンスの学習にも使えます。

 光の点滅を操作することで、動いた時の残像が文字に見えるような光らせ方もできるとのこと。テレビCMなどに使われ評判になっています。クラウドファンディングによる資金調達に成功して、年内にも支援者に向けて出荷が始まります。日本よりも海外からの注文が多いそうですから、来年には最先端のダンスシーンでこの「Orphe」が輝く様子を見られそうです。

 見た目も驚きなら触ってさらに驚けるのが、佐々木有美+Doritaという2人組が作った「スライムシンセサイザー」です。高い場所に取り付けられたガラスポッドから下へと長く延びて垂れていくスライム。片方の指にコードが延びたリングをはめ、もう片方の手でそのスライムに触れると、電子的な音が鳴り響きます。縦に長く延びたスライムの上の方に触れると低い音が鳴り、下にたまったスライムを引っ張ると音が変化します。

佐々木有美+Doritaの「スライムシンセサイザー」

佐々木有美+Doritaの「スライムシンセサイザー」

 手をかざす位置によって音が鳴るテルミンのスライム版といった雰囲気ですが、テルミンほど自由に音階が出せる感じではありません。ただ、動作が音に代わる楽しさと、それがスライムをいじることで行える不思議さを通して、電子楽器への興味やメディアアートへの関心を誘ってくれます。

指に電極をつけスライムに触れると音が鳴る「スライムシンセサイザー」

指に電極をつけスライムに触れると音が鳴る「スライムシンセサイザー」

 Ginger Design Studioが提案していた「Starter Watch」は、ユーザーがPCやタブレットから自分好みの色や形の腕時計を発注すると、3Dプリンタで外側のケースが作成され、ムーブメントやベルトと組み合わされて発送されるというアイデアです。時計そのものを販売する訳ではなく、誰でも自由に使えそうで、データ制作にノウハウが必要な3Dプリンタを、誰かが代わってデータ制作も含めて操作し、物作りを手伝ってくれる仕組みを提案していきたいそうです。

Ginger Design Studioは自分好みの腕時計をオンラインで発注し3Dプリンタで作ってもらう仕組みを提案

Ginger Design Studioは自分好みの腕時計をオンラインで発注し3Dプリンタで作ってもらう仕組みを提案

 ほかにも、コンピューターで制御するミシンに送り込むデータを改変し、少しだけズレたり歪んだりした刺繍を行えるようにしたシステムを提案して、「Make」の文字をスタイリッシュに刺繍したTシャツを出展していたNukeme、腕の先から燃えさかる炎を発射してパンケーキを焼くロボットを展示していた山田社長らが、奇想天外なアイデアを形にして見せてくれていました。

ミシンのプログラムをいじり故意に刺繍をほつれさせるNukemeの作品

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山田社長の火を噴き調理をするロボット

山田社長の火を噴き調理をするロボット

 海外で評判になっていて、日本では今回が初参戦となる2人組のパフォーマンスユニットEepyBirdは、ネットでおなじみのコーラにメントスを入れて吹き出し口を操作し、噴水にして見せるパフォーマンスを繰り広げるそうです。電子楽器の演奏会もあります。ロボットバトルも行われます。ドローンも跳ぶでしょう。そのどれもが個人のアイデアを工夫によって生まれたものばかり。大いに刺激を得られるイベントになっています。

メントスとコークによる大噴水ショーが世界で人気のEepyBird

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ドローンなども多く登場しそうな「Maker Faire Tokyo 2015」

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