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経験者ほど苦労する!? 青学大のIngress講座 
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経験者ほど苦労する!? 青学大のIngress講座 

 昨年9月から青山学院大学の地球社会共生学部で位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」を活用した授業が神奈川県相模原市の相模原キャンパスで行われ、今月16日に最終発表会を迎えた。

 Ingressはプレーヤーが2つの陣営に分かれ、現実と同じデジタルマップ上に点在する「ポータル」を取り合うゲーム。ポータルに指定されている駅や史跡を歩いてめぐるのが特徴で、観光客増加の施策に取り入れている自治体もある。

 地球社会共生学部の古橋大地(たいち)教授と非常勤講師の山口祐輔氏が担当した授業「Topics in Japanese Geography I」では、日本人の学生と留学生が一緒にキャンパス周辺を歩き、英語で意思を伝え合うことで国際的コミュニケーション力を育てるフィールドワークに重点が置かれた。同時にIngressの活用で実現できる社会的なプロジェクトなどについても議論された。

チャペル

青学大相模原キャンパスのウェスレー・チャペル。Ingressのポータルになっている

 「授業を選択したときにはレベル7だったので、楽できるかなと…」

 照れくさそうに話すのは社会情報学部1年の吉村陸希(りくき)さん。Ingress初心者の生徒が多い中、大きなアドバンテージを持ってスタートした。が、レベルが高くて有利になるのは遊びでの話だ。授業では経験者ということで頼りにされ、周りから英語で質問攻めにされることもあった。

 「『リンクを張る』など日常的には使わないゲーム用語の言い回しが英語で出てこないことも。しかし経済発展が見込まれる東南アジアの学生とIngressを通して交流できたのは良い経験になりました。ゲームがコミュニケーションのツールになっていくかもしれません」。苦労したぶん、収穫も大きかったようだ。

 地球社会共生学部1年の中井美沙さんもコミュニケーションに手応えを感じた一人だ。身振り手振りを交えて意思を伝えることに自信を持てるようになったという。

須賀氏

授業の後、キャンパス内で開かれたIngressのイベントに参加した須賀氏=16日

 授業に参加したナイアンティックアジア統括マーケティングマネジャーの須賀健人氏は「英語を使うということもあり、青学大の授業は米国本社でも注目されていた」と明かす。Ingressをハザードマップに利用するなどの学生たちのアイデアに刺激を受けたようで「普段ゲームをしない人たちから見れば(拡張現実ゲームの)Ingressはまだ『ゲーム』。生活に役立てられるよう、もうひと工夫必要かもしれない」と話した。

 地球社会共生学部では来年度の春期・秋期もIngressを使った授業が行われる予定だ。古橋教授は「今年度よりも深いテーマを扱いたい」とやる気をみなぎらせている。

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